代表の髙橋久美子です。生涯学習美術関連の教材をつくり、皆様にとって分かりやすく「描く力」を身に着けることができるような環境整備を考えています。また、多忙化により疲弊されている皆様のために、その教材をリフレッシュを生み出すことに役立てていただきたいと考えています。
私自身は札幌市内で35年間美術を教えましたが、同じくらいの年月を学級担任として過ごしました。時にはサッカー部や男子バスケットボール部をもったこともあります。中学校の先生という仕事は、その気さえあればどんなこともできる、どんなものにでもなれる果てしない自己成長の仕事です。周りのエキスパート集団から何でも学べるのですから。
美術科教師が最も力を発揮できるのは学級指導や生徒指導です。それは創造の世界が子どもを認める世界だからです。小学校でも同じです。表現をする中で子どもは自分と向き合い、先生に寄り添ってもらい、また、背中を押してもらって自分を成長させていきます。ゴールフリー故に自己実現があり、自尊感情が確立します。学級や生徒指導の場面で自分の側にいる先生だからこそ、生徒は自分を素直に振り返るのではないでしょうか。自分のよさを知らない先生の言葉は、どんなに力を入れても時間をかけても、生徒の心には全く届かないと私は思います。
この、日本の教育で最も大きな課題である、子どもの自尊感情の確立。世界に胸を張れる日本であるために、中学校美術の果たす役割は大きいと思うのです。しかし、文科省にその重要性を認めてもらうためには、「感性」「情操」だけでは迫り切れません。「生きる力」に関わる認識力や探求力がしっかりと育つために「見たものを観察して描く力」や「頭の中で思い浮かべたことを描く力」(もちろん彫刻も)の育成に大真面目に取り組む必要があります。退職した身で何ができるのか、を考えますとそれは学校を取り巻く環境づくりと言うことになります。保護者の皆さまや企業の皆様の学校への期待が、長い目で見て子どもが育つように、と言うものでありますように情報発信をすることです。弊社は小さなハチドリが一生懸命にホバークラフトしている姿に似ています。(故にハチドリは画塾のロゴマークです。)大それたことを考えていると、自分で笑ってしまいますが、社会貢献はライフワークにしたいと思っています。
2017年10月に幼児教育の第一人者汐見稔幸先生のお力添えを頂き、「The Basics~あなたらしい絵を描くために」を発刊します。汐見先生から30年前より幼児教育についてご教授頂き、専門外ですが現状は素通りできない状況です。Unicefでも「子どもの発達革命」と銘打ち、乳幼児期の子どもの発達の大切さを訴える「ECD世界キャンペーン」を展開しています。弊社といたしましては子どもの発達段階に応じた絵の見方を、見守っていらっしゃる方々にご理解いただくとともに、まず大人が「表現者」であってほしい、と思います。子どもは宝、教育は国家の礎(いしずえ)です。子どもを取り巻く環境に働きかけ、その時々に充分に力を伸ばせるように力を尽くしていきたいです。
< 経 歴 >
昭和56年 札幌市立向 陵中学校
平成元年 〃 琴 似中学校
平成6年 〃 宮の森中学校
平成14年 〃 福井野中学校
平成20年 〃 稲 陵中学校
平成25年 〃 発 寒中学校
平成28年 同 校 退職
< 所属研究団体の経歴 >
札幌市教育研究推進事業美術部会事務局
北海道造形教育連盟 事務局次長
札幌市造形教育連盟 研究部員
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